オンラインゲームの放浪記。現在は大航海時代,艦コレで放浪中。
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魔女狩りについて
2007-12-16 Sun 16:32
どうもルージェスです。

今日で出張も終わりで、明日移動して帰ることになりました。
やっと家にかえれます。
新聞止め忘れてたので、玄関みるのが怖いです・・・

昨日は夜勤で監視が主任務だったので前回よくわかってなかった
魔女狩りについての本を読んでみました。
そしたら、かなり魔女狩りについての認識違いが・・・__○_
なので、前回書いた文を補正するために魔女狩りについての詳細を
記そうと思います。
ちょっと長い文になりそうなのでネットーゲームの話は今回なしです。

では魔女狩りについて。

まず、魔女とはどういった人のことに当たるのか。
魔女狩りにおける対象となったという意味での魔女とは、
魔術を行使する人と思われた人が対象となっています。
つまり魔女を広義の意味で捉えると、魔女も魔術師も迫害された点では
同じということになります。

魔女狩り自体を考察するに当たっては、魔女も魔術師も同じなので、
分けて考える必要はないとも言えるのですが、狭義での魔女(妖術師)、
魔術師がどういった人を示すのかまず説明します。

魔術には2種類あって、魔女のつかう日常の魔術(low-magic)と、
魔術師の使う高度な魔術(high-magic)が存在します。
つまり使う魔術の種類によって、魔女と魔術師が区別されることになります。

まず魔女(妖術師)のつかう日常の魔術。
病に倒れた人を治療したり、失せ物を探したり、未来を予言したりします。
この場合でいう魔術とは、治療であれば過去から伝わる民間医療や
薬草の知識を使って病を治すことを示し、失せ物を探したり未来を予言したり
するということは、情報提供者からの情報を分析して、その分析結果を知らせる
ということにあたります。

また魔女は白魔女と黒魔女に分かれています。
色の意味合いからも読み取れるように、白魔女は人に恩恵をもたらすもの、
黒魔女は人に害意をもたらすものです。

ただ、この白魔女、黒魔女は表裏一体といえます。
魔女がある人によい恩恵をもたらした場合、その人物からみると白魔女となります。
しかしその恩恵をもたらされた人に敵対する人からみれば、
自分は不利益を蒙ったことになるので黒魔女となってしまうからです。

次に魔術師のつかう、高度な魔術。
厳密にいうと使うという言葉は適切でなく、研究するという意味合いになります。
ここでいう魔術師とは、占星術や錬金術などを使い宇宙を統御しようという考えを
研究していた人たちになります。
つまり、宇宙の法則を理解し、使いこなせるようになろうという研究です。
その研究の根本には新プラトン主義の世界霊魂というものがあります。

この世に存在する物質は、唯一神を起源とする世界霊魂によって存在し、
動かされている。
神が世界霊魂に物質という衣を与える事により世界は物質化した。
すなわちすべての被創造物は多様な形をとっていても、本質は唯一つである。
それゆえ天上界と地上界には本質的な差はなく同じ仕組みでできている。

神が世界創造で行った事と同じ原理を、世界霊魂に干渉することにより、
実現することを研究しています。

いろいろな手法で世界霊魂に干渉することを研究していたみたいですが、
ここではあまり関係ないので省きます。
(いろいろぐぐってみたのですが、現代の人からみると正気でこんな研究
 してたんだろうか・・・と思うような内容です)

少し長くなってしまいましたが、魔女と魔術師とはこういった人たちのこと
です。

魔女狩りの時代よりはるか昔からこういった人たちは存在していました。
しかし、別段人の害になるということで、迫害されたりはしていませんでした。

それなのに15世紀、16世紀においてなぜ魔女狩りという凄惨なことが
なぜ起こったのか?

それは教会の考え方が少しずつ変化していったことが原因にあるようです。

まずこの時代の人々の学識は、聖書とか古代古典の文献をもとにしたものが
常識となっていたので、聖書の中にある悪魔が人を誘惑したり、人にはない
技をつかうということも、迷信とは思っていませんでした。

また人にはそのような魔術は使えるとは思われてなく、
悪魔と契約した人間が、悪魔の力を借りて魔術を使っていると思われてました。

12世紀から13世紀の教会は、魔術師は悪魔の力を借りるといっても、
悪魔を利用してるだけで、依然キリスト教徒であるというスタンスを、
取っていました。
また悪い方向に魔術を行使しようとしている魔術師に対しては、鞭打ちの刑
やキリスト教圏からの追放という形が主な対応で、極刑になることはまれ
でした。

おかしな方向に転がり始めたのは、教会の異端審問と魔術が絡みだしてからに
なります。

異端審問というのは、教会からみた異教徒や、同じ教会の中でも異端とされる
宗派の撲滅を目的としたものです。
つまり土着の宗教や、教会内の異端分子の排除が目的でした。

教会は人間の究極目標である魂の救済を目的としています。
それを妨げるのは悪魔の所業ということになります。
(聖書にも、人を惑わすものは悪魔だと記されています)

異端派は正統な教会の教えを妨げるものとしてあつかわれます。
つまりそれは、教会を妨げる悪魔に感化されているということになり、
人間の魂の救済を妨げるものとして、人類の敵であるという扱われ方を
されることになります。

ゆえに人類の敵を一掃するという意味で、撲滅という方向で動くことに
なります。

撲滅が目的である以上、裁判も正規の手法がとられていたわけでなく、特別な
法的手続きがとられていました。
通常と違う部分を列挙してみます。

① 告発された人物(被告)は証人がだれであるか知ることができない
② 通常の裁判では証拠としてみなされないようなものでも証拠としてみなされる
③ 告発された人物は訴訟代理人が認められない
④ 告発された人物を尋問するのに、拷問を行うことを許可する

撲滅を目的としている以上、異端が許されることはあまりなかったようです。
異端を捨てさせるための審問というとこでしょうか。

14世紀には、悪魔と契約するという行為が、異端審問裁判の管轄に
あるという考えが一般に受け入れられていくようになります。
(14世紀以前は世俗的犯罪として普通の犯罪と同じように裁かれていた)

そして、15世紀にはいって、魔女像の定義が変化します。
悪魔を利用したり、力を借りて魔術を使うものとしていた魔女像の定義に、
異端分子の特徴までが組み込まれてしまいます。

魔女は、異端派の宗派と同じように、真夜中に集会をもつ。
悪魔と契約し、悪魔の手先となって命令に従い、その見返りに財産を得たりする。
また、魔女は真夜中に空を飛び、広域な範囲からあつまって行う集会をもつ。
その中には悪い魔女の一派があって、長期的かつ広範囲にわたり秘密の活動が
行うことができ、キリスト世界を転覆させるために身をささげている。

この魔女像ができてしまったために、異端派と魔女が密接な関係にあると、
判断されるようになってきてしまいました。

このときより、都市や村落で魔術をおこなっていた人までもが、異端審問裁判
の対象になっていってしまいます。
(ただし告発されたかどうかは別問題で、告発されたひとはそういった魔術に
 携わってなかった人が多い)

魔女狩りにあるイメージ、拷問、火刑台は、この異端審問裁判に由来するものです。

では実際に魔女狩りの対象になった人はどういう人で、どういう理由だったのか?

前回では4つほど挙げてましたけど、このうち①~③はもう否定されてるそうです。

①の異教徒狩り。これは上記で説明しているとおり、異端審問なのであって、
魔女狩りとは、違うものです。
異教徒を狩るということは宗教上の理由に関係しますが、魔女裁判については、
異端審問の形をとることになっていただけで、裁判にかけられた人は、
宗教とは何の関係もない人だったそうです。

②の金銭集めは、裁判にかけられた人は大半が貧しかったということと、
告発したした人がその財産を受け取れるシステムではなかったという事。
さらに、告発した人が高額な訴訟費用を払わなければいけなかったこと
で否定されています。

③のスケープゴート、戦争や飢饉の被害の不満の矛先を変えるという考えも、
魔女狩りの時代に戦乱や飢饉のなかったイングランドでも魔女狩りが起こってることに
よって否定されています。

④の姥捨て山。これは否定材料も出ていなかったのですが、似た説がありました。
魔女として告発されるひとは、口やかましい攻撃的な人で、隣人と上手くやって
いけない人が多く、厄介者だったひとが告発されていたという説。

いろいろな説があるけど、はっきりとした対象はまだなんともいえないようです。
たぶん、色々なパターンがあったのだろうと思います。

ただ、本当の魔女が告発されたかどうかというと、怪しいらしいです。

魔女像の定義が異端審問に結びついてから1世紀後に、魔女狩りが発生している
からです。
魔女狩りで行われる異端裁判などはたしかに魔女が起源ですが、実際に魔女狩りで、
迫害されていた人は、魔術とはまったく関係なかったひとも含まれています。
つまり魔女狩りの名を冠しているけど、実際に魔女だけが迫害の対象であったわけでは
ないと思われます。
また、異端審問で裁かれた人数は4万人とかいわれてますが、それ以外に魔女だという
きめつけで私刑にあって殺された人は裁判で裁かれた人数より多いといわれています。

というわけで魔女狩りについての調査は、いったんこんな所です。

最初想像してたものと全然違っていたので、少しびっくりしました。
それに魔女狩りなのに、魔女と関係ない人までいっぱい死んでるって、
ひどい話だなぁと思います。
私が読んだ本では、ユダヤ人の迫害などの差別に通じる所もあると書かれていました。
こんな感じで知ってるようで知らないことって以外と多そうな気がします。
ただこの考察は、私が本を一回読んでまとめただけなので、正しいとは言い切れません。
てかたぶん、変なところもあるような気がする・・・

明日には家に帰るので、大航海時代での冒険を再開します。
あとFEZも闘技場にはまっているので、そっちの話も書こうと思います。

んではまた~
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